治療法のセミナーをしていると「このテクニックであれば何日間痛みを止められるのか?」といった質問を受けることがあります。回答となるかは定かではありませんが、私は「テクニックそのものが痛みを消す力を持つものではない」と考えています。
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臨床コラム
過屈曲症候群- 橈骨神経の広背筋腱での絞扼神経障害~三頭筋のマヒの治療から~
先日出場したウエイトリフティングの大会で興味深い症例に出会った。相談者は40歳の男性Aさん。 Aさんはリフティングの腕前もスコアも、私よりもずっとずっと上の方。そのAさんが、この日はらしくない重量で試合をしていた。
不思議に思って聞くと「ここ半年、左の三頭筋に力が入らない」のだという。拝見すると、Aさんの三頭筋は萎縮が始まっており、一見して分かるほど細くなっていた。どうやら筋のマヒ(不全麻痺)を生じているようだ。
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症例ケースレポート:ベンチプレスで肘が痛む~「肘の痛みとグリップ」の話
【 本稿は、パワーリフティングや重量挙げをなさる方にも、また、あらゆるトレーニーの皆さんにお勧めしたい動画を含む記事です。普段の練習やリカバリーに役立ちます】
今日はベンチプレスで起こりがちな「肘の痛み」についての話を紹介する。トレーニングにおける『ビッグ3』の一つとしても有名な「ベンチプレス」は、おもに大胸筋と上腕三頭筋を鍛える種目だ。
治療中、このベンチプレスをこよなく愛するAさん(ちなみにAさんは肩の故障で治療中)との会話。
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肝機能障害と足底の痛み
給食センターで調理のお仕事をされているAさん(60代男性)。数年ぶりに寄せられた相談は、両側の足の裏のチクチクとした痛みだった。かれこれ3か月も足の裏の痛みが続いているのだという。給食センターでの仕事は靴底の硬い長靴を履いたまま長時間立ちつづける力仕事で、同僚も時折同じような症状を訴えることがあるという。
Aさんの足裏を診ると、土踏まず以外が赤く、少し膨れていた。これを診て『単に底の硬い長靴での立ち仕事がたたって足裏が腫れたんじゃなかろうか』と思ったが、Aさんはどうにも納得のいかない様子だ。もう少し様子を聞いてみると、お父さんの口から気になる症状が飛び出した。
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変形性股関節症-人工股関節置換術の今昔に思う-
変形性股関節症の相談で、今さらながら医療の進歩に感心するようなことがあった。患者さんは90代のお母さん。二年半前から股関節の痛みに襲われ、今年の春になってどうにもこらえられない状況になり、近医に相談したところ人工股関節置換術を進められたのだそうだ。
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ランナーズインジャリー-中殿筋由来の臀部痛[動画]
10月に左臀部痛の相談でいらっしゃったランナーのAさん。中殿筋の過労(引用図版「trp2」部分)による臀部痛なのだが、左の中殿筋が過労に陥る原因は右の寛骨の機能障害にあった(これはよくあることだ)。
図版引用「Travell and Simons' Trigger Point Flip Charts 」
Aさんの右寛骨は、骨盤底筋右半側の緊張から前傾したまま固定されていた。
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耳閉感と目まいの相談
耳閉感(プールで耳に水が詰まったような感じを想像してほしい)と目まいの相談で来院されたAさん(30代男性)。デスクワーカーのAさんは、1か月前に右耳の難聴を発症した。その後、聴力は正常に戻ったものの、耳閉の症状が残ってしまったそうだ。
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外側大腿皮神経痛の治療
【外側大腿皮神経痛とは】
外側大腿皮神経痛という故障は外側大腿皮神経という末梢神経の傷害。この神経は、腰椎の2・3番から始まって、股関節の全面を鼠径靭帯という靭帯のトンネルの下をくぐって腿の外側の皮膚へ伸びる知覚をつかさどる神経だ。
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ドケルバン病(親指の腱鞘炎)のセルフケア[症例・動画]
数か月前から左の親指が痛くて動かせなくなったと来院されたAさん。病院に行くと、左の親指をそらせる働きを持った筋肉の腱鞘炎と言われたそうだ。
Aさんの故障は「ドケルバン病」という短母指伸筋と長母指外転筋の腱鞘炎。この故障では、二つの筋を支えている伸筋支帯という靭帯が炎症の影響で縮む。縮んだ靭帯が腱鞘ごと腱を圧迫してしまうことで指を動かせなくなり、動かそうとすると痛みも伴うようになる。
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