![スポーツ障害の徒手的臨床[アスリートの肩関節障害]~再発のメカニズム、診断と治療ポイント~ 2022/11/27](https://mmajp.org/wp-content/uploads/2022/09/20221127-eyecatch01-350x245.png)
[解説]
肩関節は非常に自由度の高い関節ですが、一方で不安定性による故障を負いやすい関節でもあります。
バレーボールや水泳などのオーバーヘッドスポーツ、高重量のプレス動作をともなうウエイトリフティングやパワーリフティングでは一度の肩の故障をきっかけに再発寛解を繰り返すことも珍しくはありません。
考え得る要因としては肩関節周囲筋のインバランスや静的支持組織の延長や短縮による異常運動となるでしょう。異常運動による上腕骨頭のシェアリング(ズレ運動)は腱板損傷や二頭筋長頭腱炎など様々な故障に発展します。ひとたび定着した異常運動は再発の根本要因として長くアスリートを苦しめるばかりか彼らの競技者としての成功に影を落とし続けることになります。
本講では、大学ウエイトリフティング部メディカルトレーナーとして、また多くのオーバーヘッドアスリー...