徒手医学と機能障害-知っておきたい基礎知識6
【機能障害の成因】関節機能障害成因のまとめ(運動療法の必要性)
機能障害の成因として紹介したこれらの要素(1.組織の器質的変化)(2.神経制御不全)(3.筋力不足)が複合して関節機能障害というものができあがっていると考えてほしい。
しょっぱな私たちがやらなければいけないのは、多くの場合はまずこれ(1.組織の器質的変化)への対処で、特にこの中でも制限の解除、バリアを解除する、硬くなったものをまず伸ばして動かそうと思えば動かせるという準備をすることから始めるというのが多くのケースだ。 (さらに…)
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ラーニング
機能障害の成因(3)筋力不足
徒手医学と機能障害-知っておきたい基礎知識5
【機能障害の成因】筋力不足
もうひとつ、筋力の不足。たとえば立ち上がるという動作を考えても自分の体を持ち上げるだけの筋力が背中や足になかったらどうだろうか。立ち上がれない。
でも、レントゲンを撮っても寝た状態で動かしても、動きはあるわけで、機能もある、神経系統の働きもいい。単純に、筋力が足りない、という状況を考えても、機能は損なわれるということになる。 (さらに…)
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機能障害の成因(2)神経制御不全
徒手医学と機能障害-知っておきたい基礎知識4
【機能障害の成因】神経制御不全
もうひとつは、神経制御の問題もやっぱりある。
神経制御がうまくいっていない。たとえば麻痺ということを考えてみる。これは高次であっても末梢であっても、その効果器である筋肉たちを上手にコントロールすることはできない。身体中を調べてみると、不全麻痺と思われるような問題というのはあちこちに出てくる。筋出力的には、本来その目的の運動をするのに十分あるはずなのに、一部分の力が抜けてしまう。それの原因を追いかけていったら脊柱の機能障害だったというのもよくある。 (さらに…)
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機能障害の成因(1)組織の器質的変化
徒手医学と機能障害-知っておきたい基礎知識3
【機能障害の成因】軟部組織の器質的な変化-短縮と延長-
機能障害の成因をまとめてみたい。まずは「軟部組織の器質的な変化」であるが、これはどういうものか。
筋肉や靭帯、筋膜が縮んでしまった。腫れたりした後は組織が縮んでしまう。そんな状態で短い軟部組織ができ上がるとその短い組織が延ばされるような方向の動きが阻害されてしまう。そのような状態をバリア・制限という(短縮した組織による制限=バリア)。 (さらに…)
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機能障害とは
徒手医学と機能障害-知っておきたい基礎知識2
【機能障害とは】
機能障害とはなんであるか、ということを皆さんと共有したい。
例えば、簡単に言うと関節の動きが悪い、思った通りに動かない。だがレントゲンやMRIを撮っても画像的・視覚的には問題がないような状況を考える。例えば、二頭筋がグーッと縮んでしまったと考える。縮んでしまったら肘は伸びるか? いや、伸びない。肘を伸ばすという機能が障害されている。つまり、機能障害であるという意味合いになる。 (さらに…)
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徒手医学とは
徒手医学と機能障害-知っておきたい基礎知識1
「徒手医学」は、医学というからには、医療である。医療の定義とは、科学的な思考を元に行われる治療行為である。テクニック自体が医療なのではなく、科学的な思考を元に(テクニックを)駆使するのが医療である。
科学的思考とは、客観的な事実つまり所見を元に、論理的な思考-これがこうなるからにはこういう理由があるのだろう、という思考-をもとに考察を行って治療を行っていく、組み立てていくのが科学的な思考と言えるだろう。 (さらに…)
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ロコモティブシンドロームへの徒手医学的アプローチ~重力に負けない姿勢保持機能の再獲得|2017/12/10
■ 現状維持を打破する!重力に負けない姿勢保持に必要な機能獲得のために
歩行困難の患者や寝たきりの高齢者に今以上の機能改善をもたらす施術は難しいと思いこんでいませんか?徒手医学的アプローチはまさに「機能を回復する」という着眼点にもとづくことで、歩容の改善・ベッドサイドからの離床を患者とともに目指すことのできる手法です。現状維持という思考停止から脱却し、歩き・生きる喜びを再び分かち合うために。本講でたしかな技術と情熱を共有しましょう。
【ロコモティブシンドロームへの徒手医学的アプローチ~重力に負けない姿勢保持に必要な機能獲得のために~】
内容
加齢や疾患、また骨折等のケガなどによって身体の活動レベルが低くなると、疼痛や関節可動制限(柔軟性低下)、筋力低下が生じ、日常生活動作の中でも基本となる起き上がりからの座位保持や立ち上がりからの立位保持、そして歩行動作障害などが生じます。
このような状態をロコモティブシンドローム(運動器症候群)と呼びます。この状態が進行すると介護が必要となるリスクが高くなる事からも、ロコモティブシンド...
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徒手医学と機能障害-知っておきたい基礎知識1~6
医学とは何か。徒手医学とは何か。徒手医療協会の考える、手技療法が「医学であるため」の概念について解説。2016年12月11日開催「熊本地震復興チャリティセミナー・はじめての手技療法」よりエッセンスを抜粋。
徒手医学とは
徒手医学の適応症「機能障害」とは
機能障害の成因(1) 組織の器質的変化
機能障害の成因(2) 神経制御不全
機能障害の成因(3) 筋力不足
機能障害の成因(4)関節機能障害成因のまとめ(運動療法の必要性)
▶ 徒手医療協会の最新開催セミナー情報 ▶ オリジナル手技DVD「FRAT(フラット)」インフォメーション
https://www.youtube.com/playlist?list=PLEFJol3OPgPPJxxX5BZIcUSiOFpcoaBxb
[再生リスト] 徒手医学と機能障害-知っておきたい基礎知識1~6
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ころばぬ先の杖~介護予防の現場に学ぶ、運動療法の可能性と運動のもつ治療的意義~
徒手医療協会WEBでは、身体機能の回復と再構築を追究する、新たな視点とその実践をインタビューや対談形式で紹介しています。今回は、高強度の運動プログラムで有名な「CrossFit クロスフィット」の指導から、地域社会に密着した「介護予防」の運動指導まで、現場でマルチに活躍されている辻本諭先生にお話をうかがいました。
辻本先生の指導対象は、屈強な肉体を誇るアスリートから、日常生活の中では運動機会の少ない低体力の高齢者までと多岐にわたっています。
身体能力のオールラウンドな機能強化に着目し、多様で高強度のワークアウトを通じて「揺るぎない健康」の獲得を目指す「クロスフィット」は、選手や愛好家が世界中で活躍している近年話題の高強度フィットネスです。
そして、介護予防事業における高齢者への運動指導も全国的なニーズだけでなく、普遍的に普及と発展の求められるフィールドです。特に介護予防の現場では、近い将来に自立した日常生活を送ることが困難となるであろう高齢者を「被介護生活」から遠ざけ、身体機能の喪失を阻止しながら日常生活を維持し、自立を強化することのできる運動指導プログラムの実践が急務とさ...
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ベッドサイドで行える徒手医学的運動療法~歩行困難者へのアプローチから~
当WEB人気コンテンツ徒手医学的思考に基づく身体の機能化へのアプローチ~在宅療養マッサージの臨床から~のなかで紹介されている、大畑健太郎先生独自の工夫による機能訓練法を動画でご紹介します。ベッドサイドで実施されながらも確実な変化をもたらすこれらの手法は、反射機構と構造的手法を巧みに織り交ぜて展開されるもので、「いかに効率よく機能向上へアクセスしてゆくか」という大畑先生の臨床家としての熱意と探求心により導かれた手法です。とかく現状維持のみに陥りがちな日々の機能訓練ですが、論理的な診立てと的確な技術-評価~介入~再評価-という徒手医学の手法により、歩行困難者に対しても確実に機能改善をもたらすことが可能です。臥位での手法・端座位での手法・歩行機能への手法、合わせて9本の動画から、臨床のヒントとなる多くの工夫とインスピレーションをお届けします。なお、これらの動画は大畑先生のご好意により当WEBにて公開させていただいています。
ラーニングビデオ|大畑健太郎先生の在宅療養テクニック ©ボディケアルームつなぐ/一般社団法人徒手医療協会
下肢機能の回復
起立・歩行機能の回復:側臥位からのア...
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徒手医学的思考に基づく身体の機能化へのアプローチ
徒手医学的思考に基づく身体の機能化へのアプローチ
~在宅療養マッサージの臨床から~
徒手医学では神経筋骨格系の故障を「機能」という切り口で読み解いてゆきます。形態ではなく「機能」を判断の基盤に据えることで日常生活からスポーツの現場、そして介護の現場まで、幅広いニーズにこたえることが可能となります。一方はスポーツ選手、他方は高齢者といった、体力差の大きくかけ離れた対象を同じ切り口で読み解き、快方へと導くことができる。私はここに徒手医学の魅力があると思うのですが、みなさんはどのようにお感じになっているでしょうか。
今回のインタビューでは、地域医療に長年貢献され、さらに「在宅療養」の現場でも活躍されている、おおはた治療院 院長の大畑健太郎先生に「徒手医学的思考に基づいた臨床での創意工夫」について伺いました。大畑先生の患者への温かいまなざしとその根底にある治療に対する鋭く熱い想いから具現化される創意的な徒手医学的アプローチ。その治療哲学と独創的な手法から、在宅療養のフィールドで活躍する医療従事者はもちろんのこと、病院勤務の方、さらにはスポーツの現場で選手を支えるトレーナーの皆さんに...
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動き出したセラピストたち//身体機能の最適化と強化~世代を超えたウエイトリフティングの可能性~を読んで
ウエイトリフティングと身体機能の正常化に関する当会WEBコンテンツを読んで、実際に身体で学び取ろうとするセラピストへインタビューさせていただきました。
インタビュー:ひまわり接骨院院長 新幡昭男先生
聞き手:当会代表 古川容司
私たち医療系のセラピスト(理学療法士・柔道整復師・鍼灸あんまマッサージ指圧師など筋骨格系の疾患に対しての治療に携わる専門職や運動指導を担う専門職)にとって、その目指すべき職能の目的は、治療現場や運動指導の先にいる多くの方々へ、運動能力の正常化と障害予防の実現、より健やかな健康余命の増進とQOLの向上を届けることにあります。「身体機能の最適化と強化~世代を超えたウエイトリフティングの可能性~」では、ウエイトリフティングが身体機能の回復と強化のための最もシンプルかつ効果的な運動指導メソッドであることをご紹介しました。年齢を問わずヒトの身体に備わる根本的な仕組みを強化し続ける優れたスキルであるウエイトリフティングの魅力を、今、セラピスト自身が積極的に体感し臨床現場に還元し始めています。ノウハウとしての蓄積にとどまらない、新たな価値の...
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身体機能の最適化と強化~世代を超えたウエイトリフティングの可能性~
2015年8月、日本ウエイトリフティング界トップアスリートである平岡勇輝選手への取材のため、静岡県清水ナショナルトレーニングセンターに向かった。敷地内の専用練習場では、ウエイトリフティング実技の直接指導をいただき、さらに平岡選手の練習風景からは、20数年にわたって磨き上げられた動作の一つひとつから多くの学びを得ることができた。その後の会食を交えながらのインタビューでは、平岡選手の気さくな人柄にも魅せられながら、ウエイトリフティングとの出会いから現在に至るまでの競技の醍醐味を興味深く伺った。なかでも本特集では、ウエイトリフティングの魅力 ―年齢を問わずヒトの身体に備わる根本的な仕組みを強化し続けるための優れたスキル― を対談形式で紹介する。
■ ■ Profile ■ ■
平岡勇輝 選手 Yuki Hiraoka
聞き手:古川容司
ウエイトリフティング全日本選手権7度優勝。94Kg級日本記録保持者(記事公開時現在)。クロスフィット代々木ヘッドコーチ。Reebok ONEアンバサダー。1983年生まれ。静岡県出身。
当会代表
1. はじめに
2. ...
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